UMDの使い道
- 前ページで簡単に紹介したが、既存のPSPソフト(UMD版)所有者を対象とした互換サービス「UMD Passport」が導入される。
- これは、手持ちのUMDをPSNアカウントに登録することで、PS VitaやPSPgoでダウンロード版を安く購入できるというもの。
さすがに無料というわけにはいかないが、100円から2400円で購入できるのは嬉しい限りである。
もしお気に入りのソフトがあるなら、売らずにとっておくのも選択肢のひとつだ。
2011年11月11日現在、40社以上、200タイトルがラインアップされており、今後も拡大されていくとのこと。対応ラインアップ - UMD Passportの利用方法
1. UMD登録アプリをPlayStation Storeからダウンロードし、PSPにインストール
2. PSPにUMDをセットし、ホーム画面からUMD登録アプリを起動
3. 手続きが完了するとダウンロード版を安く購入できる権利が得られる
4. PlayStation Storeでゲームを購入 - なお、一度PSNアカウントに登録したソフトは、他のアカウントに再登録はできない。
つまり、中古ソフトを買ってきてもそれが登録済みであれば、UMD Passportを利用することはできないのだ。 - ダウンロード版の機器認証
- UMD Passportとは関係ないが、今までダウンロードしたソフトは5台のPSPで認証できた。
しかし、2011年11月18日以降に購入したソフトはPS Vitaも含めて2台3台(2013年12月に増加)までしか認証できない。
すなわち今後ダウンロード版を購入し、3台のPSPで認証した場合は、新しくPS Vita(PS Vita TV)を買ってもそのソフトはプレイできないということになる。 - もしVitaでプレイしたいなら、PSPからPSNアカウントにログインしてコンテンツの認証を解除しなければならない。
※PS3も2台に制限されるが、携帯ゲーム機とは区別される。 - ちなみにPS Vitaでは、専用カートリッジとダウンロード版が併売されるため、今までのようにダウンロード版だけ発売されないということはないようだ。
- ありがとうPSPgo そして伝説へ
- さきほどPSPgoの名前が出てきたが、このハードを持ってる人が一体どれだけいるだろうか?
2009年11月1日に発売され、新時代の幕開けとして期待されていたPSPgo。
しかし時代はそれを求めなかった。 - なぜなら、ソフトの供給がダウンロードのみで割高、中古で売れずお財布に優しくない、一部のソフトしかダウンロードできない、UMDが使えないといった問題をひとつも解決できなかったからである。
- 今回のUMD Passportをもっと早く導入していれば、PSPgoの歴史は変わっていたかもしれない。
かくいう筆者もそのスタイリッシュなデザインと近未来的なソフトの購入方法に釣られ、発売日に予約したユーザーのひとりである。 - 「これからはダウンロードの時代だ」と意気込み、PSストアでゲームのダウンロードを試みるが、UMD版の供給のみで多くのソフトがダウンロードできないという現実。
最新のPSPを買ったのに新作ソフトが遊べないとかマジで笑えない。
この怒りをどこに向ければいいのか? - しかたないので、ほこりをかぶったPSP-3000に逆戻り。それでも筆者はSCEを信じ続けた。
そしてUMDのタイトルをPSPgoでプレイできるという何とかプログラムに期待を寄せていた。 - しかし、著作権の問題がネックとなり、あげくの果てに見送りというダブルパンチ。
中古屋にはダウンロードするよりも安いソフトがたくさん。
このようにしてPSPgoは歴史の闇に消えていった。
今思えばPSPgoはダウンロード販売の市場を探るための試作機だったに違いない。 - と、文句だらけだが、妻からの誕生日プレゼントなので売るに売れず、現在は動画プレイヤーになっている。現行の携帯型ゲーム機の中では一番小さく、iPhoneよりも一回り大きいくらいなので、それなりに重宝するかもしれない。